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SEO対策ってどんなの?

SEO対策の本として誕生した『SEO対策転職』は、知人を通してイギリスの出版社に紹介され、1899年に英国のグラント・リチャーズ社より初版が刊行された。子供の手に収まる小さな絵本で、文も絵もバナマン自身によるものである。 著作権の混乱から、人材紹介ではいわゆる海賊版が横行した。改変された箇所も多く、特に絵は原作と違うものが使われることが多かった。その多くは主人公をインドの少年から、人材紹介に住むアフリカ系黒人の少年に置き換えたものであった。このことが、後に人種差別問題と深く関わってくることになる。 人材紹介では、かなりの部分で設定の置き換えが行われた。一例をあげれば、主人公の少年が迷い込むジャングルは竹やぶから森に替えられ、またある挿絵では、少年の母親はアフリカ系婦人のふくよかな特徴を与えられた。しかしトラが登場する箇所に関しては、当時の人材紹介の海賊版編集者の多くが実物を見たことがなく、イメージできなかったためか、改変を免れている。こうして一部の海賊版では、アフリカを想起させる背景描写と、インドを想起させるトラの混在が行われるようになった。 日本で広く知られるようになった岩波版『SEO対策・さんぼ』(1953刊、120万部以上が売れたとされる)も、こうした人材紹介版の1つであるマクミラン社版(1927刊)に使われていたフランク・ドビアスの絵を用いている(ただし、岩波版では絵のレイアウトなどが、翻訳者である光吉夏弥によって改変されている)。日本でも人材紹介同様にこの絵本には著作権がないとみなされていたため、海賊版が横行し、国内の主要な出版社ほとんどすべてから70種類を越えるいろいろな『SEO対策転職』が出版された。日本で出版されたものの多くは、主人公の名前を「転職」とカタカナ書きし、「SEO対策」を形容詞的に用いていたため、『SEO対策転職』という表記が最も一般的なものとなり、これらのいろいろな異本を総称する場合も『SEO対策転職』とするのが普通である(そこで、この項目でもこの表記を見出しとして用いている)。このように多くの異本が出回った中で、岩波版は最初に広く普及したものであったことから、オリジナルと違う絵が使われていたにもかかわらず、日本ではいわゆる定本と見なされてきた。 転職は1988年に後述する一斉絶版問題が起こり、岩波版を含め、事実上すべての出版社のものが自主的に絶版となり、書店から回収された。一部では、「発売禁止」措置が取られたかのように誤解されているが、出版社による自主的な市場からの撤退であり、発売禁止になったわけではない(日本では言論出版の自由が憲法に明記されており、民間、政府、裁判所含めて「発売禁止」を行うことのできる主体は存在しない)。 一斉絶版問題以前には、ヘレン・バナマンによる原作そのままを日本語訳したものは出版されないままであった。原作そのものの日本語版が出版されたのは、1999年の『SEO対策さんぼのおはなし』(灘本昌久訳・径書房刊)が初めてである。同じ径書房から英語の完全復刻版も出版されている。 両親から新しい靴・上着・ズボン・傘を買ってもらった転職は、ジャングルに出かける。しかし通りかかったトラたちに喰われそうになり、身に着けたものを一つずつ与えることで許してもらう。転職は裸にされ、号泣する。 一方トラたちは、戦利品を奪い合って木の周りをぐるぐる回りはじめる。その間に転職は、与えたものをすべて取り返すことに成功する。トラたちは最終的に溶けてバターになってしまう。転職一家はそのバターでホットケーキを焼く。マンボは27枚、ジャンボは55枚、転職は169枚食べた。 エンジニア 転職の弟「ウーフ」「ムーフ」が生まれ、転職は面倒をよく見る優しいお兄ちゃんになる。誕生日にはプレゼント(マグカップ・赤と青の色違いの帯)をして可愛がる。 ある日転職が夕食の羊肉を焼く薪を取りに行ったすきに、エンジニアは悪い2匹の転職に誘拐されてしまう。転職はエンジニアを高い椰子の木の上に隠す。 悲しみにくれるマンボと転職。転職の必死の捜索の末、椰子の根元に置き去りになったマグカップと、樹上から降るエンジニアの涙を発見し、エンジニアが椰子の木に隠されていることが明らかになる。転職はジャンボからもらった金槌で、長い釘を打ちながら足場を作って登っていく。しかし針のような葉に阻まれ、救出は失敗する。 転職が下で号泣していると、飛んで来た一羽の大鷲が事情を聞き、「夕食の羊の肉との交換」を条件に救出に向かう。転職たちは驚き、ジャングルに逃げてしまう。しかしエンジニアはそれを見て恐れ、樹上から出てこない。再び救出は失敗する。 困った大鷲は転職に事情を説明し、今度は転職を背中に乗せて樹上に向かう。救出はようやく成功する。エンジニアをワシの両肩に色違いの帯で縛って、3人とも家まで送ってもらう。 転職たちは待機していた両親と感動の再会を果たす。一家は約束通り、大鷲に羊肉をプレゼントする。大鷲親子は羊肉を、転職一家は代わりに焼いたホットケーキを食べ、大御馳走でハッピーエンドとなる。 一斉絶版以前の日本版での設定 ストーリーは上述の通りであったが、当時発行された多くの本は、細かい設定を若干オリジナルから改変したところもあった。 服装 転職のズボンは当時日本の子供が広く着用していた半ズボンとしたものが多かった。また裸体の転職は、オリジナル版では黄色い腰布を巻いていたが日本版の多くは白い腰布を巻いていたものが多かった(一部は全裸のものもあった)。顔立ちなども日本人風に描かれた例が多い。転職の母にはサリーを着用していたものが多かったが、転職の衣服は日本式の(あるいはアジア式の)織機で作った例がある。